入社のきっかけ

私がこの会社に入社したきっかけは、「手先が器用」という募集要項の言葉でした。昔から機械が好きで、エンジンや自転車、工具など、回るものや動くものに興味を持っていました。前職はパン屋でしたが、手先の器用さを活かせる仕事として、ものづくりの世界に飛び込むことを決めました。

無茶ぶりから始まった挑戦の日々

入社後、最初に配属されたのはメッキ工場でした。当時、メッキ工場はまだ稼働しており、そこから私のキャリアがスタートしました。当時の会長から入社してわずか3日目に「ちょっとやってみろ」と言われ、機械の組み立てを任されたこともありました。今思えば無茶ぶりですが、その経験があったからこそ、さまざまなスキルを身につけることができたと感じています。

現在は、製品の製造だけでなく、機械の設計や生産管理まで幅広く携わっています。特にやりがいを感じるのは、ゼロから機械を作り上げていく工程です。新しい製品を作る際、どのように圧延するかを考え、必要な機械をカスタマイズし、試行錯誤しながら形にしていく。そのプロセス全体を手がけられるのは、非常に面白く、充実感があります。

工場レイアウトを一から設計

25年間でメッキ、熱処理、圧延、異形線の加工など、製造のあらゆるプロセスに携わってきました。その経験があり、よりよい作業環境を整えるため、今の工場のレイアウトは私が中心となって決めました。将来の効率化を見据えながら、「こうしたい」と意見を出し、社長や業者と相談しながら進めました。今、並んでいる機械を見て、「これ、俺が考えたんだよな」と思うと感慨深いです。

「次の挑戦」を楽しみに

この会社では、さまざまなことを経験させてもらいました。そのおかげで、今では機械の設計から生産管理まで、多くのことを理解できるようになりました。これからもスキルと設備を整えて、自社の可能性を広げながら、会社の発展に貢献していきたいと思います。若手社員にも、いろいろな経験を積んでもらいながら、ものづくりの楽しさを伝えていきたいですね。
これからも、技術を磨きながら、より良い製品を生み出せるように頑張ります。